怖い話34
りんなのひみつ
「怖い話」です。
「怖い話」です。
女の子は家に帰ると、パジャマに着替えて眠りについた。
昨晩、女の子は恋人との付き合いをめぐって両親と大げんかをした。恋愛をするには彼女はまだ若すぎる、と両親は言うのだ。だから彼女は今日は両親とはひと言も口をきかないつもりだった。
突然、夜ご飯の肉が煮える良い匂いが鼻先をくすぐる。
「晩御飯は食べたの?」ドアの向こうから母の声がしたが、彼女は耳をふさぎ、眠ることで空腹をやり過ごした。
真夜中、彼女を呼ぶ恋人の声で目が覚めた。夢中で唇を合わせながら女の子は恋人に言う。
「どうやってここまで来たの?私の両親に見つからなかった?」彼は言った。
「大丈夫、2人とも鍋の中だよ」