怖い話39
りんなのひみつ
「怖い話」です。
「怖い話」です。
新しい家に引っ越してきた。住み心地は良く、不満はない。
ただ気になることが1つある。ダイニングの椅子に腰かけると必ず、俺の髪の毛を誰かが触っている気がするのだ。気のせいかもしれないし、神経過敏なのかもしれない。
しかし、あまりに長い間その感覚が消えない。気のせいとも思えなくなり、俺はある占い師に相談した。
占い師は俺がその感覚を感じた時に念写をして、その正体を明らかにすることに成功した。
写真には、彼の座った場所の真上で首を吊る、白い着物の老婆の姿が写っていた。俺の頭に触れていたものは老婆の爪先だった。