りんなのひみつ
「怖い話」です。
男は中国に転勤になった。現地で借りた家は家賃がとても安かった。その家では過去に看護師が変死していたからだ。最近、彼の家のドアを叩く赤いドレスを着た女の子がいるのだが、子供の物売りが押し売りに来ているに違いない、と思い、男は決してドアを開けなかった。
ある日、男は外出すると大家とすれ違い、彼は赤い服の女の子のことを大家に話してみた。
「最近、赤い服を着た女の子が家のドアを叩くんだよね。看護師の子は白い服を着て亡くなったんでしょ?だから幽霊じゃないと思うんだけど、あの子が誰か、心当たりないかな?」大家は顔面蒼白になって言った。
「私、ちょうど何日か前に、あの子用に赤いドレスを燃やしたのよ...」(中国では、亡くなった人に贈り物をする場合、その物を燃やせば天に届く、という風習がある)