怖い話58 怖い話 2016年05月16日 りんなのひみつ 「怖い話」です。 彼女は近頃、いつも同じ夢ばかり見ていた。驚いて目を覚ますといつも忘れてしまう。 眠りが極端に浅くなり、体が疲れて仕方ない。彼女が男友だちに相談をすると、彼は特別な術を持っていて、彼女と同じ夢を見ることができるという。 男友だちは彼女にお札を貼り、彼女が眠りに落ちていくところを見ていた。ほどなく、彼も眠りに落ちた。 彼の夢では、真っ赤な眼をした長髪の女の幽霊が現れ、彼を見てにやにやと笑いながら部屋の中をゆらゆらと漂っている。 彼は目を覚ますと、彼女を起こし「君がどんな夢を見るかわかったよ」と伝えた。すると彼女は言った。 「私は緊張してまだ寝付いてもいないのに?」彼はそれ以降、同じ夢にうなされ、まったく眠れなくなった。