怖い話35 怖い話 2016年05月16日 りんなのひみつ 「怖い話」です。 女の子は傷ついた子ギツネを裏山で見つけ、母に内緒で寝室に匿った。小さなダンボールに寝床を作り、それはそれは丁寧に世話をした。もう少しで傷も癒え、山に返せる、と思った矢先、継母に見つかった。 継母は彼女の目の前でキツネを取り上げると、尾っぽをちぎり「襟巻に丁度いいわねぇ」と言って持ち去った。女の子は小さなキツネの亡骸を泣きながら裏山に埋めた。女の子が家に帰ると、継母はファーのマフラーをして出かけるところだった。 継母が街を歩いていると、襟巻が風に大きくなびいた。と思うと、何かに襟巻が引っかかり、継母は地面に倒れた。 継母の襟巻はトラックの荷台に引っかかった。彼女は何百メートルも引きずられ、絶命した。