怖い話37
りんなのひみつ
「怖い話」です。
「怖い話」です。
新しいオフィスの2階には、夜中の12時になると幽霊が出ると噂のトイレがある。蛇口から勝手に水が出て、トイレットペーパーが生き物のように舞うのだという。
しかしそんな噂を気にするタチではない俺は、遅くまで会社で仕事をしていた夜に2階のトイレに入った。いつもと何ひとつ変わることはない景色。突然彼の肩を叩く者があり、ふり返ると警備員だった。
「このトイレは床の修理を行うため工事業者が入ります。3階のトイレを使って頂けますか?」彼は3階のトイレを使った。
翌日、このことを同僚に話すと、同僚が真っ白な顔でこう言った。
「このビルの3階って...トイレ、ないよ...ね?」